物思う夏

y0k02004-08-12



去年のちょうど今頃は私にとって一生の中で一番苦しかった時期の中のひとつだったと思う。


その頃が転機になったのだと、今は思えるけれど、そのときはそれどころじゃなかった。


気持ちが張りつめていて泣くこともできなかったし、なにかを美味しく食べられる気もしなかった。
たくさんの人が私のことを気にかけてくれていることは知っていたけど、本当に私のことを思ってくれる人は、誰も、どこにもいないと感じた。そしてそれは自分がいないのと同じことだと感じだ。
今居るところが本当の自分の居場所ではないと思っていたのに、帰る場所もないことがわかってひとり放り出された気分だった。
自分のことが嫌いで、「こうなりたい」を片時も忘れず思っていなければ、どうかなってしまいそうだった。


今の私が、去年の私と違うところは、
誰かにとって自分が一番大切でなくても、すこしでも気にかけてくれる人が何人もいることは充分幸せなことだと思えること、
私の「居場所」は、私が今居るところでしかないと思うこと、
「こうなりたい」と考えているまだそうなれていない私のことが、そんなに嫌いではないこと、


それから
どんなに落ちていても、ものごとはその後浮上してくるようにできてるとわかっていること


そんなことを考えながら、今日はモッツァレラチーズとトマトを美味しくいただきました。
ごちそうさまでした。