パレード

読了 「パレード」(吉田修一)


また読んじゃった。彼の本。
感想は、
とても書けそうにない。
とてもこわかった。
一章ずつが、それぞれ5人の登場人物の視点から描かれているのだけど、全くオムニバス的でない。
登場人物それぞれの章よりもその他の人の章でその人物のことがわかる気がしたり。
“本当の自分"はよその誰かが目にするものなのかもしれないと思った。
こわい、と思ったのは、最後の最後になってから。
読み心地のよさとこわさとは同居しうる。
というよりも、安心して座っているから、油断してこわい思いをしてしまうのかもしれない。
それでも、5人の登場人物に愛着を持ててしまう。いつも思うけれど、それが吉田修一さんの作品の魅力だと思う。


うまく書けないから、読んでみてもらいたいです。