台風

台風が接近しているらしい。

小学生のころ親の転勤で熊本の社宅に2年間住んでいた。
台風が来て、同じ社宅に住む2階の同級生の家では、隣の家から飛んできた瓦でベランダの窓が割れた。
町全体が停電した。
私は社宅の同級生を家に集め、ロウソクの灯りで台風の怖さと電気の大切さについて作文を書いた。
もちろん次の日学校に持っていくために。


私たちは変な優等生だった、と思う。