読了


神様(川上弘美
神様 (中公文庫)
ドミノ(恩田陸
ドミノ (角川文庫)
ニッポニアニッポン(阿部 和重)
ニッポニアニッポン (新潮文庫)

「神様」
表題の「神様」と「夏休み」がとても好きだった。電車の中で一気に読んでしまったけれど、家でお風呂にでも入りながらゆっくり読めばよかった。
彼女のファンタジーはふわふわしているのにそれでも現実と折り合いがついているからとても切ない。
余談ですが解説の佐野洋子さんが絵を描いている「ふりむいた友だち」(高田桂子・文)は小学生の頃くりかえし読んだ大好きな本です。読み返したい。
「ドミノ」
特に印象に残るわけではなく格別にお勧めもしないけれど、電車の中で楽しく読みました。最初の人物紹介で30人もの人がでてきてそれぞれの人たちがそれぞれにちゃんと興味をそそる感じで描かれていたのには感心。
突拍子もないお話だけど東京駅でならそれも起こるかもしれない。
出張で出てきた父と東京駅で待ち合わせたとき、(スーツだったにも関わらず)父からいかにも「地方からきました」というオーラが出ていて恥ずかしかったことをなんだか思い出したよ。
ニッポニアニッポン
品揃えの悪い大学のある駅前の本屋で購入。
これまた電車の中で小一時間ほどで読み終えました。面白かったから。
主人公は傍から見て「破綻」していてとんでもないことをするけれど、こういう人は普通にいるんだろう。少なくともこういう要素をもった人は。
「とんでもない」と思いながらもその短絡的で自己満足でしかない思い込みが私にも理解できたりしてしまったり。
彼の本は間違いなくまた読むと思います。


そして今はお付き合いをしているかたが頼んでもいないのに持ってきた亡国のイージスを読み始めています。
うそです。貸してくれてありがとう。